百人一首
2010年8月10日火曜日
0030の美学
源順
おいにけるなぎさの松のふかみどりしづめるかげをよそにやはみる
平祐擧
むねはふじ袖は清見がせきなれやけぶりも浪もたゝぬ日ぞなき
安貴王
あきたちていくかもあらねどこのねぬる朝けのかぜはたもとすゞしも
藤原爲賴朝臣
おぼつかないづこなるらむむしの音をたづねばくさの露やみだれむ
0029の美学
源信明朝臣
ほのぼのとあり明の月のつきかげにもみぢ吹おろす山おろしのかぜ
藤原忠國
われならぬくさばもゝのは思ひけり袖よりほかにおける白つゆ
増基法師
かみな月しぐれ計を身にそへてしらぬ山路に入ぞかなしき
藏内侍
誓ひてもなほおもふにはまけにけりたが爲をしきいのちならねば
0028の美学
わがためは見るかひもなしわすれぐさわするばかりのこひにしあらねば
神な月しぐれにあへるもみち葉のふかば散なむかぜのまにまに
みそぎするならのをがはのかはかぜにいのりぞわたるしたにたえじと
いさやこらかしひのかたにしろたへのそでさへぬれてあさなつみてむ
山田もるそほづの身こそかなしけれ秋はてぬればとふひともなし
0027の美学
あきかぜにこゑをほにあげてくる舟はあまのとわたるかりにぞありける
立かへりちどりなくなりはまゆふのこゝろへだてゝおもふものかは
みのうさを思ひしりぬるものならばつらき心を何かうらみむ
いけ水にくにさかえける卷もくのたまきの風は今ものこれり
としふればよはひはおいぬしかはあれど花をしみれば物おもひもなし
0026の美学
龍田河もみぢみだれてながるめりわたらばにしき中や絶なむ
いもにこひ吾のまつばらみわたせばしほひのかたにたづなきわたる
玉くしげみむろどやまのさねかづらさねずはつひにありとみましや
山しろのいは田のをのゝはゝそ原みつつやきみが山路こゆらむ
谷風にとくるこほりのひまごとにうちいづる浪やはるのはつ花
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